狭小住宅ゆえのメリットとは
狭小住宅といえば狭い印象をお持ちの人が多いでしょう。縦に長いのが特徴で、それぞれの階のスペースは狭くなります。一方で狭い土地に家を建てられるので、土地の取得費用を大きく抑えられるメリットがあるのです。都市部は地価が高騰する傾向があり、東京23区ではマンション価格が1億円を超えるものが少なくありません。地価が高額なエリアにおいては、建物より土地価格のほうが高くなるため、施工費用を抑えるために狭小住宅を選ぶという方法は合理的です。居住スペースの不足を解消するには、階数を増やすという対策が現実的です。そうすれば狭小住宅でありながら、生活に不便のないスペースを確保できます。
間取りと収納には特に配慮を
住宅選びにおいて間取りと収納は大きなポイントですが、狭小住宅の場合はさらに重要度が増します。間取りと収納に問題があると、生活の利便性を大幅に低下させる原因になるからです。家具が必要以上に大きいとスペースを消費しますし、動線が悪ければ人が交差するときに不便を感じるでしょう。収納スペースが十分になければ、床にモノを置かざるを得なくなる場合があり、そうなればさらにスペースを消費します。
狭小住宅選びで大切なのは、狭さを感じにくい住宅を選ぶことです。狭いと室内における転倒や怪我などのリスクを高めることになるため、少なくとも大人二人が無理なく交差できる程度の動線を考慮してください。家族の生活パターンをシミュレーションし、出勤前などの混雑する時間帯に不便を感じないように工夫する必要があります。
狭小住宅は2階か3階で建築することが多く、上下階の移動が多くなります。よって、無駄のない動線を考えた間取りにしましょう。また、収納はデッドスペースを使うことで、居住空間を増やせます。